安野光雅の絵を見に行く
これは日曜日のお話、 生誕100周年記念 安野光雅展 を見に行った
「ひがんばな」の色使いが特に印象的で、画文集『野の花と小人たち』では次のように書かれている。
日本は負けた。そして私は、あの冷酷きわまりない軍隊から解放された。野間宏のかくように、兵隊は人間ではなかった。人間からつくった史上例を見ない生きものであった。いなかへ帰るこの道を行くことは、抜け殻のような兵隊から、少しずつ人間にかえろうとしていることでもあった。 何のうたがいも持たず、まったく当然のように老いた父母のもとへかえる…その道一面に彼岸花が咲いていた。その、何とやけつくような「赤い」花であったことか。ぶたれても泣かなかった私なのに涙が出た。花など、長い長い間、思っても見なかった。それを美しいと思う、人の心を、私はこの花がとりかえしてくれたのだと思っている。

藤城清治や宮崎駿もそうだが、戦中派の作家の絵や作品を見ると、なにか生まれてくる前の世界のなつかしさのようなもの感じる。 この世代は生死の隣り合った時代に、何かしら向こう側をちょっと見ているのではないかと思う。

これはAFURIのラーメン
グラフィックスエンジニアやりたい気もする
ACE COMBAT 8 の雲の描画がすごそうだが、なんかゲームプレイ映像を見るに30fps固定な気がしてきたので、同じ30fps=32msの処理速度で良いのであれば、自分が今開発しているFalconBMS将来バージョンのVolumetric Cloudも30fpsターゲットにしたらどこまでクオリティ上げられるか、気になったので試してみた。

Twitterの翻訳機能のおかげか、海外のグラフィックスエンジニアの方にわりといいねして貰えている気がする。
ACE COMBAT 8 の雲の描画クオリティに対抗して、30fps前提でC++(DirectX11)/HLSLをバリバリ書いて雲をレイマーチ描画してみました。株式会社バンダイナムコエイセスさん雇ってください!!! pic.twitter.com/rUlY3ivv6z
— chihirobelmo (@chihirobelmo) 2026年4月10日
ここ数年はFalconBMSのためにシェーダーを勉強して物理ベースレンダリングを実装したりして、ちょっとしたグラフィックスエンジニアの気分を味わっている。



もしかしたらこういう領域で頑張れるのかもと思ってゲーム会社や3D/VR事業の会社にも応募してみてるのだが、本当は数学も物理もてんでダメなので本当にキャッチアップできるのかわからない気持ちもある。ゲーム会社はなんかスカウトしてきたのに実務経験ではないという理由で1次面接の後に落とされたりして、じゃあなんでスカウトしたねん。という感じになったりしている。
グラフィックスのパイプラインがわかってきて自在に雲や反射を操れるようになって楽しい一方で、雲の最適化を頑張りすぎてちょっと燃え尽き気味にもなっている。
でもグラフィックってやっぱり楽しいし、みんなグラフィックやってみるといいと思う。世のゲーマーはゲームエンジンがどうとかポリゴン数やテクスチャがすごいとかで盛り上がるが、現代のグラフィックスはG-Bufferにどういう情報を格納してどう処理してるかとか、レイマーチによってどうボリュメトリックな雲や霧を描画しつつ透明/不透明の描画結果と折り合いをつけているのかとか、そもそも基礎から説明するとプロジェクション行列ってやつで画面のどの位置に頂点がくればいいのか、みたいな部分からちゃんと計算されていたりとか。仕組みを知るともっと深くて面白い。テクスチャとポリゴンしか知らない状態からもう一歩みんなにこの面白さを理解してもらいたい。
もう古いゲームの解析結果になってしまうが、MGSVのレンダリングを解析したこの記事とか面白いよ
あと物理ベースレンダリングの考え方はemadurandalさんの記事をとっかかりに勉強したのだけど、とても分かりやすくてよい。グラフィックスをプログラムしたい人だけじゃなくて、絵描きの人とかも理解すると何か役立つのではないかと思う。
物理ベースレンダリングを柔らかく説明してみる(5) #PBR - Qiita
そのうち今作ってる雲のレンダリングの考えかたとかは技術記事にしたいが、まずはFalconBMSの次期バージョンをなんとかしてリリースしたいところ。
PSVR2を手に入れた(Quest3あるのに)
土曜に羊を食べに行った五反田のBOOKOFFにてPSVR2が30,000円だったので、気になって日曜の朝にわざわざ再訪して買ってしまった。VRHMDはこれまで
- Rift CV1
- Rift S
- Vive Pro
- Quest2
- Reverb G2
- Quest3
と所持してきた。Quest3は本体側の充電を行わないといけないのが面倒くさく、遊びたいときにはたいてい充電が切れている。PSVR2はソニー製のアダプタ経由でPCにも接続可能なため、持っておくと非スタンドアロンのHMDとして便利そう。
ひとまず持ち帰りグランツーリスモ7をプレイしてみたが、発色がよく、HDRも相まってか、かなり自然に見える。ゲーム自体もパフォーマンス最適化されてるのもあって、VRでヌルヌルと動くのが楽しい。(PCでVRしてると低フレームレートでのVRに慣れてしまうという問題がある)
ちょっと気になるのがVRコントローラがPSVR2は充電式になっていて、これはバッテリーの寿命とか、いざ遊びたいときに切れているとか心配になってしまう。Quest3はコントローラが電池交換式なのがうれしい。本体が充電式かコントローラが充電式かの違いになってきた。しかしフライトシミュレータやレースゲームをメインで遊ぶ分にはコントローラはなくてもヘッドマウントディスプレイだけで十分であり、充電を気にせずHMDが使えるPSVR2の方が嬉しい。
ディスプレイ解像度に関しては誤差レベルでどちらも変わらないと思う(Quest3のが解像度が高いといわれるが、レンダリング時のFOVがちょっと縦に余分に高いだけで、しかもその空間はレンズ越しには見えないのでは?)解像度よりはフレネルレンズとパンケーキのスイートスポットの差が大きいが、その代わりPSVR2だと黒がしっかり黒に見えるのは比較して分かった。

細かいスペック検証はともかく、グランツーリスモが楽しい。G29というハンコンも友人から頂いたので、しばらくはレーサーごっこができる。逆にグランツーリスモとハンコン持ってる人がPSVR2をまだ持っていないなら買うべきだと思う。体験の質が全く違う。立体視できる風景が目の前全体に広がり、視界の隅で景色が高速で流れることでスピード感を感じ、小さいモニターで見るのとは違ってモノが実寸の大きさでちゃんと見える。これがVRの迫力である。
乗り物ゲームにVRという選択肢がないのはありえないと思うくらいだが、対応タイトルも一部にとどまり、Metaはメタバースをやめたそうにしているし、一般向けVRゲームにどのくらい持続可能性があるのかは不安になってきた。もっとみんな雑にVRでTPSも遊べるようにしたり、カメラだけVRにしたMODくらいの雑さでいいから対応してほしい。リメイク版バイオハザード2とかもMODでカメラをVRにするだけで十分面白く遊べている。
羊
羊を五反田で食べた

医者から久々にコンサータを貰ってきたのだけど、ちょっといま飲むのが少し怖い。18mgなら大丈夫だとは思うのだけど。なぜなら2月にカンピロから回復したばかりで、おそらく自律神経が弱ってたときにコンサータ36mgが最後のダメ押しをしたのかしばらく体調が変になった時期があり、動悸と焦燥感で生活も仕事もままならないという感じだったので。
しかし、8年間飲んできて、初めて飲んだときのちょっと調子が変わって最初パニックになった以外は基本的に自分を助けてくれた薬ではある。
外で布団の上を歩く
これは実は昨日の話なのだけど、 HokaのClifton 10というシューズを買った
ものすごい靴底がクッションしていて歩き疲れないというやつ。ABCマートで売っているナイキやアディダスのちょっといいモデルが目じゃないくらいクッションしている。
六本木の店舗で購入したのだけど、店員さんいわく靴の先が上向きになっているので、シーソーのようになって歩き出すときに前へ踏み込めるらしい。履いてみると立っているときはクッションの上にいるかのよう。歩き出すと地面を後ろにつま先で蹴る感じで、いままで履いてきたスニーカーとは感覚が違う。外で布団の上をずっと歩いているかのよう。
Clifton 10は沢山歩く人向きで、長い時間立つ人はBondi 9というモデルを買うといいとのこと。
2月に自律神経を変にしてから歩いてないと不安感があって落ち着かないという状況になっており、今はだいぶ落ち着いたが長い散歩が癖になり、足底筋膜炎の予防のためにこのような靴を買った次第。この自律神経の話はまたそのうち。
自律神経がおかしくなったとき、即座にfitbitを購入して心拍数や睡眠ログを確認するようにしたのだが、毎日の歩数も確認できるようになった。割と自分は下手すると毎日20,000歩歩いているらしい。
10,000歩歩くと約7.5km歩くことになるので、滑走路を往復しているくらいかもしれない。散歩をしていて思うのは、街は情報が多くてコンテンツとして良い。最近はサンポーという散歩メディアや、Youtubeで都内を散歩している動画が好き。
セカイ、業務アプリ、ぼく。
hitode909さんのブログ(素敵な名前のドメインをお持ち)が好きなので自分も毎日何かを書きたい。 4/1なので新しいことを始めるには良い日だと思った。 blog.sushi.money
直近の常駐先が
手動でif文の分岐をすべて通ることを、IDEのブレークポイントで止まっている画面のスクショでエビデンスとること!
みたいな正気の沙汰とは思えない(でも日本の業務アプリケーション現場なんてきっと大抵こうなんだと思う)単体テストを当初考えていたのに対して、 自分が「ちゃんとソフトウェアの振る舞いを自動テストしましょう」と提案してゴリゴリテストを書きまくり、 自分の会社から派遣されてくる、めちゃめちゃなテストコードを書きまくるソルジャーたちのコードレビューをしまくった結果、 テスト期間が爆速で終わり、その後の結合試験も担当機能の不具合が出ずにあまりにも暇になりすぎたので、 技術ブログを読んでいるふりをしてhitode氏のブログをさかのぼって読み、2018年くらいのところまで読んでいた。
構えていない武道家に殴りかかるといつのまにか寝技をかけられて天井を見ている、という雰囲気のネタの織り交ぜ方が巧みだと思う。
実はカジュアル面談でお話をしてもらったことがあり、 私は京都オフィスから繋いでいます、京都らしい風景でしょ? と小粋なジョークを挟んでくれた背景の窓からはオフィスビルが並んでいた。 そして自分はWebをナメたまま進んだ次の面接で落ちた。それは俺が悪い。
Web。はるかかなた、どこか遠くの、決して届かないCIとCDの街。
そしてぼくは自分の部屋に閉じこもり、眠りにつく。業務アプリエンジニアのぼくの現場には自動テストも、機能ブランチをリベースしてから--squash mergeしてくれるメンバーもないから、そのまま寝床に入って胎児のようにうずくまり、ぼくの正気を蝕もうとする「スクショしてエビデンスにするためのログを追加しましょう」みたいな漏れ聞こえる会議の会話から自分自身を隔離するために、手のひらでしっかりと両の耳を塞ぐ。
そう、明日は営業に有無を言わさず突っ込まれた別の現場にいかなきゃならない。要件から導かれる必然ではなく、開発会社が複数あるからプロセスを複数に分ける!というコンウェイの法則を体現したシステムと向き合って、EXCELにスクショを張ることを要求してくる連中に、虚勢をはらなきゃいけないだろう。「注意」も「警告」もdangerという英語にしてしまい、なんならスペルミスもしている、そんな蛮族の変数名と向き合わなければならないだろう。
セカイは、ぼくを、ぼくがそうありたいようには決してさせてくれない。
というわけで今も転職活動をしていますが、助けてくれ。




